【IT専門用語】QDDは本当に仮説なのか?
検索キーワードに含まれる検索意図のさまざまな可能性を考慮し、
検索結果に表示させるウェブページに多様性を持たせるアルゴリズムである
QDD(Query Deserves Diversity)。
検索エンジンの利用するユーザーは何かしらの目的があるわけですが、
同じ検索キーワードを使って検索するユーザー全員が、
まったく同じ目的でそのキーワードで検索したとは限りません。
検索キーワードは同じでも、
検索する目的はいろいろな選択肢が考えられます。
その検索キーワード自体が様々な対象を求められているキーワード検であれば、
それに合わせて多様性のある検索結果が表示されます。
そうしたことから、Moz(旧SEOmoz)の
ランド・フィッシュキン氏が、
2008年にある記事の中で
「こういったアルゴリズムがGoogleには存在すると僕は思うんだけど、読者のみんなはどう思う?」と問題提起したのがQDDです。
間違えてはいけないのは、
ランド・フィッシュキン氏はQDDの存在を立証したわけではないということです。
ランド・フィッシュキン氏が行なったのは、
あくまでも
「こんなのがらあるんじゃないかな?」と他の人に意見を聞いただけです。
それが
「Googleは明言していないが、QDDと呼ばれるアルゴリズムがある」
と間違ったカタチで広まってしまったのです。
またQDDという名称も、
ランド・フィッシュキン氏が、
記事を通じてほかの人の意見を聞こうとした際につけた仮称に過ぎません。
そのため、
もしGoogleの検索エンジンにQDDに相当するアルゴリズムが本当にあったとしても、
もしくは
Googleが今後QDDのようなアルゴリズムを採用したとしても、
そのアルゴリズムの名称はQDDではない可能性が高いでしょう。
存在しないアルゴリズムであるQDDと違い、QDFの方はGoogleが存在を明言しているアルゴリズムです。
明日は、そのQDFを解説しようと思います。
Google検索エンジンのアルゴリズムをくわしく知りたい方は、こちらをご覧ください。
それでは、また・・・